皆さんこんにちは!自習館です。
しかし、「机に向かっている時間・問題を解いた量が多い=学習効果が高い」とは限りません。もしかすると、その勉強は「学習」ではなく、ただの「作業」になってしまっているかもしれません。
今回は、勉強の質を高めるための視点として、「作業」と「学習」の違い、そして成果に直結する学習へ切り替えるコツをご紹介します!
ぜひ本記事を、皆さんの学習や作業に活かしていただけたら嬉しいです!
「作業」と「勉強」の違いとは?
作業とは
自分の決めたタスク、やらなければいけない課題を「ただ」こなしていくことです。見た目には勉強しているようでも、頭を使わず、機械的にこなしているだけの状態です。
特徴として、目的が理解することではなく、「終わらせること」となっていることが多いです。
例えば、、、
・英単語を20ページ「やっただけ」
・提出期限直前の問題集の答えを「写すだけ」
・歴史の教科書を「見ているだけ」など
学習とは?
簡単に言えば、「頭を使って理解し、考え、知識やスキルを自分の中に定着させていく」ことです。つまり、「知っていることを増やす」「できることを増やす」ために、「脳をフル稼働」させて取り組むことです。
「学習」は次の3ステップを踏むことで、「理解→定着→活用」が可能になり、学力アップにつながります!
わかる!
まずはインプットし、新しい知識を「なぜそうなるのか」理解すること
できる!
「わかる!」で理解した知識をもとに、問題を解くなどのアウトプットを通じて、「使える知識」にしていく
使える!
本番同様に、初めて見た問題でも身につけた知識を応用して問題を解くことができる段階
「作業」で満足していると起こる2つの問題
学習の成果がでずに勉強のモチベーションが下がる
作業型の学習は、「勉強時間や作業量=勉強」という意識になりがちで、勉強したつもりになっている場合が多いです。しかし、実際にはインプットもアウトプットも効果的に行えていないため、「これだけ勉強しているのに成果がでない…」と感じやすく、勉強のモチベーションを下げる原因となります。
振り返り不足で、同じミスを繰り返してしまう
作業型の学習では、「解いて終わり」「覚えて終わり」という状態になっている場合が多いです。
「どこが理解できていないのか」「どうして間違えてしまったのか」など振り返りがないため、同じミスを何度も繰り返し、学習に成長がありません。
作業から学習に切り替えるコツ4選
成果を「行動」で測る
「どれだけやったか」ということで成果を測るのではなく、「自分が何ができるようになったのか」で測るようにしましょう。
例えば、
・因数分解の解の公式が解けるようになった
・漢文の再読文字が完璧に読めるようになった など
具体的な行動で学習の成果を測ることで、やる気や達成感も得られやすくなりますよ!
ゴールを設定する
ただ問題集を解くだけ、ただ英単語を覚えるだけでは、目的意識がなく、作業になりがちです。「行動に目的を結びつける」ことで学習の質は一気に上がります!
例えば、
・この問題集をやる目的は、苦手な二次関数の克服
・この英単語50語を覚えるのは、来週の模試に向けた準備など
目的があることで「何に注目して学ぶか」がはっきりし、漫然とこなす時間(作業の時間)が減ります!
振り返りを習慣化する
自分の弱みや課題をしっかりと認識しましょう。
学習の最後に5分程度で構いません。何ができて、何ができなかったのか、まだ理解できていない箇所をメモするようにしましょう!
次にやるべきことが明確になり、効率的な復習ができるようになります。
「できること」よりも「できないこと」に目を向ける
作業型の学習は、「できる問題」や「得意な範囲」ばかり取り組む傾向があります。しかし、本当に学力を伸ばすためには、自分が「できない」「よく間違える」「わかっているつもりになっている」部分こそ、重点的に取り組む必要があります。
振り返った内容を元に、できない部分を中心的に学習計画を立てるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「作業」と「勉強」の違いをテーマに取り上げました。
「作業」をいくら続けても、成果はでません。
同じ1時間でも、「作業」と「学習」では、得られる成果がまったく違います。大切なのは、「ただ、やった」ではなく、「できるようになったか?」を常に意識することです!
今回の記事が皆さまの学習の見直し、改善に役立てば嬉しいです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに!